やっと見つかりそうです!
約2年間、素晴らしいコーヒー豆との出会いが困難でした。気候の問題やコーヒーの樹のサビ病の影響などによるものです。
そして今年、美味しいコーヒーとの出会いが多い年になりそうな予感がしています。
6月以降、ニュークロップ(新しく収穫された豆)が日本にぞくぞく入荷して来ます。この時期はいろいろなサンプルが届くので、新しい豆のカッピング(試飲)に胸が躍ります。
まず13種類のサンプルが届きました。その中から、今日は7つの豆について紹介します。
今回は、ナチュラル(※)の豆探しから。
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※ナチュラルとは…?
精製方法の一つ。収穫したコーヒーの実をそのまま乾燥させた後、脱殻、豆を取り出す方法。独特の香りや甘みがあるコーヒーになる。
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さて、届いたサンプルは5つ。ブラジル、タンザニア、グアテマラ、エチオピア、エルサルヴァドールです。
ナチュラルの生産処理方法は、ブラジルとエチオピアでは一般的ですが、タンザニア・グアテマラ・エルサルヴァドールではあまり行われていない方法です。それだけに、興味津々!
さて、気になるカッピング結果。
ブラジルの豆は素晴らしく甘味があって美味しかったです。 エチオピアの豆はフルーティーさはありますが、お酢のような強い酸味がありました…。残りの5つは、残念ながら、あまり美味しくなかったです。
ナチュラルの生産処理があまり行われていなかった国でも、ナチュラルを作り始めている傾向があるということは、大変興味深いです。ただ、収穫の最後の部分でととれた豆(低品質の豆が多い)をナチュラルの精製処理にまわしている印象を受けたので、残念に感じました。
ということで、取り扱う豆はブラジルに決定!
豆を挽くと広がるウオールナッツのような香り。お湯を注ぐとオレンジの花の香りが辺りに広がります。口に含んだ瞬間に広がるオレンジピールや黒糖、クローブを思わせる風味。カラメルの後味の余韻を楽しめる甘いコーヒーです。
取り扱いを決めたブラジルの豆は、2014年のカップ・オブ・エクセレンスで優勝したOuro Verde農園の豆。この農園はカップ・オブ・エクセレンスで2度も優勝している農園です。
余談ですが、農園名「Ouro Verde」を直訳するとOuro=金、Verde=緑。「緑の金?」と思われる方も多いでしょう。
昔、まだブラジルで奴隷制度があった頃、大きな農園を持つ人たちは、財産として金を購入していました。金は掘り当てるものですが、掘るのではなく、コーヒーの生豆(緑の豆)を売って金を購入していたことから、OuroVerdeと呼ばれるようになったといわれています。
私たちにとっても、OuroVerdeです(笑) 久々に出会った美味しいブラジルのコーヒー豆だからです♪
今週より販売スタートしたOuroVerde。ぜひ、ジニスカフェにて、そしてご自宅にて、その香りと風味をご堪能ください。
サンプルで届いた残り6つのコーヒーについては、次の記事で紹介します。
写真は、美味しい豆の到着を喜んでいるペリ&5ヶ月を迎えた晏祥(ENZO)♪…