選別作業
前回、コーヒー豆の形には2種類あると書きましたが…
写真の道具が、コーヒーの生豆の形と大きさを選別するための"フルイ"です。
左側がフラットビーン用、右側がピーベリー用。
穴の大きさが違うフルイがいくつもあります。
これをどのように使うかというと…
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重箱のお弁当、いや、跳び箱に似てるかな(笑)
写真のように積み重ねます。
箱についている番号は、豆のサイズを表すスクリーンサイズというもの。数字が小さくなるにつれて、豆のサイズも小さくなります。つまり、あいている穴も少しずつ小さくなるんです。(もちろん18より大きいサイズもあります)
「18」その下に「17」、その下は「10」。これはピーベリー用です。そして「16」「15」と続き、またピーベリー用の「9」。
このように、穴が大きいものを上に、小さいものを下に、その間にピーベリー用のフルイを入れて積み重ねるのです。
全て重ねたものの一番上にコーヒー豆を入れます。そして振るう♪ 二の腕への効果大です(笑)
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すると、写真のように、大きい豆は上で引っかかり、小さい豆ほど下へ落ちていきます。
ピーベリーも穴に引っかかって選別できるという仕組みです。
ところで、この「ピーベリー」ですが、ブラジルでは『モカ』と呼ばれています。ですから、ブラジル人にとって『モカ』コーヒーとは、ピーベリーのコーヒー。
日本で『モカ』といえば、かつてイエメンの港町「モカ」から輸出されていたイエメン産とエチオピア産のコーヒー豆を総称するブランド名。
同じ『モカ』コーヒーでも、中身が違うなんて面白いですね。
聞いた話ですが
イタリアで「モカ」と言うと、家で作るエスプレッソのことだそうです。
発音やつづりが違うかもしれませんが。
日本でカフェモカと言えば、チョコレートと1:1の飲み物でしょうし、
混乱しますね。
篩の話も豆の形の話も初めて聞いたことで、とっても
興味深く面白く読ませていただきました。
今後も色々と教えてくださいね、楽しみにしています。
DINIZ
イタリアでは、エスプレッソのことなんですね[E:flair]
こちらこそ、またいろいろなことを教えてください。