カフェイン0.07%
ノン・カフェインやカフェイン・レスのコーヒーを好む方へ嬉しい情報です。
現在、ノン・カフェインやカフェイン・レスのコーヒーを製造する場合、水やガスを使いカフェインを取り除いているのですが、味が落ちてしまうという課題があります。
ブラジルにあるカンピーナス農業研究所(IAC)の報告によると、研究所で栽培している3000本のエチオピア原種のコーヒーから、カフェインレスのコーヒーが3本見つかったそうです。実はこれらの木、1965年からコーヒーのDNAバンクに保管されていたのですが、発見されたのは約40年後の2003年でした。
研究結果は、2004年のNATUREに掲載されています。記事はコチラ→NATURE
通常のアラビカ種のコーヒーは、1%~1.2%のカフェインを含んでいるのに対し、その3本には0.07%のカフェインしか含まれていないそうです。
カフェインレスのコーヒーの木は、通常より30%ほど成長に時間がかかるそうですが、現在、実用化に向けて研究が進められ、苗木が栽培されています。研究には約10年必要だそう。
研究開始から6年。自然な形でカフェインの含有量が少ないコーヒーというのが、市場に出まわる日も近いのかもしれませんね。