コーヒー収穫事情- Brazil

7月28日のブラジルのニュース 「Jornal Nacional」より

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2010年のブラジルのコーヒー収穫予想量は500万袋(1袋60kg)。

雨の影響で、コーヒーの収穫の開始が約2ヶ月も遅れた地域があります。(ブラジルは日本の約27倍。1つの国とはいえ、気候の差はかなり大きい)

遅れた理由は、例年の収穫開始時期の5月に入ってもコーヒーの実は熟してなく、青かったため。それらの実が熟すのを待っているうちに2ヶ月近く過ぎ、しかも、次の花が咲き始めたというのです。

ブラジルの主なコーヒー生産地は、ミナス・ジェライス州、サン・パウロ州、そしてパラナ州。

これら多くの農園が、収穫作業を機械化しています。ところが、機械は『熟した実』『熟してない実』全てを採ってしまうのです。そのため、手作業での収穫が必要になります。
機械では3ヶ月間で終わる収穫作業。手作業にすると、その倍。6ヶ月間もかかります。

農家で働いている男性は「手作業は、枝が折れたりしないよう細心の注意が必要だし、難しい」と話します。

熟していない『未熟豆』が混ざると、コーヒーの味に悪い影響を与えるため、質が下がります。質が下がれば、もちろん、安くでしか買ってもらえません。そうなると、コーヒー農家の収入が減り、経営も困難になるのです。

『未熟豆』と『熟した豆』をきれいに分ける作業をするのが理想。しかし、大農園にとって、その作業のコストは大きすぎるのだそうです。

「収穫の回数を増やし、熟した実のみを採っていくのは、大農園には難しい。かなりの人手が必要で、そのコストを払いきれない」と、農園主のリチャード。

ブラジル珈琲組合副会長のマウリシオさんは、こう話します。
「外国ではコーヒーを必要としている。ストックは少なくなっていて、もちろん、ブラジルのストックも少ない。それは、今年のコーヒーの価格にも影響を与えるでしょう。」

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ミナス・ジェライス州だけで、約80万人がコーヒー農家へ出稼ぎに来ていると言われています。地域によっては、収穫時の人手不足も深刻な問題。
私たちが想像する以上に、コーヒーの収穫には多くの人の手が必要なのです。

2 thoughts on “コーヒー収穫事情- Brazil

  1. どこにいってもコーヒーが飲めるのは、たくさんの人のおかげなんだね[E:notes]
    そんな大切なものだから、本当においしいコーヒーの存在を知ってもらいたいね[E:happy01]

  2. この舞台裏で働く方々のことも含めた珈琲の魅力を伝えていくことが、今の自分たちにできる役割かな…と思ってます。
    多くの方の努力があるからこそ、いつでもどこでも珈琲が飲める、そのことに改めて感謝[E:heart04]